煙や有毒ガスの蔓延する中を

安全かつ迅速に屋外へ避難するために

スモークブロック マウス&ノーズ

緊急避難時の推奨標準装備

スモークブロック マウス&ノーズ (MN)

17,600 (消費税込み)

建築物の高層化・深層化が進んだ現代では、火災拡大による被害の甚大化リスクが高まっており、火災拡大の阻止(主に初期消火)および屋外への迅速な避難はより重要度を増しています。

緊急避難においては、自衛消防組織要員だけが屋外へ脱出すればよいわけではなく、一般従業員や来客といった不特定多数の人間に対しての安全で迅速な誘導が求められています。
リミットの迫る環境下では大衆の混乱が起きやすいため、避難誘導を行う者は誰よりも冷静な視点で状況を把握し、的確な判断に基づいた指示と行動を示さなければなりません。

それらの行動をサポートするための自衛消防組織必需品がスモークブロックです。コンパクトで携行性に優れ、素早い装着が可能なマウス&ノーズタイプで、公称使用時間は国内最長の20分間。また、火災時に発生する煙や様々な有毒ガス(一酸化炭素やシアン化水素など)を除毒・除去できる高性能マスクです。

緊急避難時に注意すべきは、無色無臭の有毒ガス

スモークブロック マウス&ノーズ
  • 緊急時に備えて携行しやすいコンパクトサイズ
  • どなたでも簡単に使いこなせるワンタッチ装着
  • 有毒ガスや煙から安全な呼吸を確保する3層構造除毒システム
  • 公称使用時間が国内最長の20分間 (CO濃度2500ppm濃度下)
  • 声が通りやすい排気弁搭載で活動現場での連携をスムーズに
  • 消防庁通達基準に基づいた性能評定合格品

火災対策というと消火活動に注目しがちですが、情報の収集及び伝達を行う通報連絡や傷病者の救出救護にあたる応急救護、消防用設備等を活用し火災の拡大抑制を図る安全防護など、多岐にわたる業務が自衛消防組織には課されています。

中でも、在籍者を安全な場所まで移動させる避難誘導は、人的被害を出さないことを最大の目標とする災害対策において、非常に重要度の高い業務といえるでしょう。
これらはいずれも初期段階では火災が発生している建物内での活動となります。

初期消火のように直接に炎に対面していなくとも、時間経過とともに充満し流入する煙や有毒ガスの危険にさらされることには変わりありません。ぞの状況下で落ち着いて各自の業務を遂行するためには、やはりいざというときに安全に呼吸ができることが担保されていることが必須となります。

マウス&ノーズタイプは、避難誘導をはじめとした出火建物内業務の遂行を目的に設計され、公的な第三者機関によってその性能を認められた国内唯一の防毒・防煙マスクです。

スモークブロック 製品紹介
スモークブロック 使用上の注意
初期消火訓練

製品仕様

スモークブロック マウス&ノーズ
  • タイプマウス&ノーズ(MN)
  • 型式番号評19‐057号
  • 型式記号RPI-I型
  • 化粧箱サイズW115 x D63 x H117mm
  • 重量約360g
  • 仕様排気弁付き・難燃防熱フード
  • 公称使用時間アルミ袋開封後 20分
  • 使用回数アルミ袋開封後 1回限り
  • 品質保証期限アルミ袋未開封状態で5年
  • 評定機関(一財)日本消防設備安全センター
    https://www.fesc.or.jp/

火災時に発生する様々な有毒ガスを除毒・除去

火災の煙に含まれる成分

  • 煤 (ハイドロカーボン)
  • 危険度:高
  • 肺を詰まらせ窒息、視界を遮る、疾病の原因
  • 粉塵 (ちり、ほこり)
  • 危険度:高
  • 肺を詰まらせ窒息、視界を遮る、疾病の原因
  • 有毒ガス
  • ●火災死亡要因の実質的な大部分を占める
    ●それぞれのガス固有の人体への有害性
    ●ガスによっては無色透明で無臭(気づけない)
    ●酸性の有毒ガスは気道熱傷を引き起こす
    ●複数のガスが混合することで有毒性はさらに高まる
火災で発生する有毒ガス

スモークブロックで除毒可能な主な有毒ガス11種

一酸化炭素(CO)、シアン化水素(HCN)、塩化水素(HCI)、ホルムアルデヒド(HCHO)、二酸化窒素(NO2)、アンモニア(NH3)、ベンゼン(C6H6)、硫化水素(H2S)、二酸化硫黄(SO2)、アクロレイン(CH3=CHCHO)、フッ化水素(HF)、他 建材や家具・日用品の多様化に伴い、発生する有毒ガスの種類も増加傾向にあり、弊社実験では10種類以上の有毒ガスが発生する結果が出ています。想定される有毒ガスを除去するためには、それらに対応する薬剤を使用したマスクが必要となります。 スモークブロックは、11種類以上の有毒ガスを除去する薬剤を使っています。
それらを活用し3層構造除毒システムによって有毒ガスを無毒化しています。

[BCPSOSコラム] 火災時の生存率を高め後遺症を軽減する方法
[BCPSOSコラム] リチウムイオン電池の火災は大規模化する?「進化した現代の火災」とは
[参考資料] 性能評価実験結果報告書
[参考資料] フッ化水素除去性能確認試験結果報告書

装着方法

スモークブロック マウス&ノーズ装着方法1.取り出す
取り出すアルミ袋の切り口を破り、マスクを取り出します
スモークブロック マウス&ノーズ装着方法2.被る
被る内側のゴムを広げてイラストのようにアゴから被るとすばやく被れます
スモークブロック マウス&ノーズ装着方法3.口に当てる
口に当てるマスクを口にあて、パットを頭上で安定させます
スモークブロック マウス&ノーズ装着方法4.密着させる
密着させるマスクと口との密着が不十分な場合は、ゴムとヒモの両端をしっかりと引っ張り密着させます
スモークブロック 使用上のご注意
スモークブロック 装着方法

保管場所について

スモークブロック マウス&ノーズ推奨保管場所

マウス&ノーズタイプは化粧箱のままでもコンパクトですので、各自すぐ手の届くところに置いておくことをお勧めします。
人数分そろっていない場合には、避難経路の途中のわかりやすい場所覚えやすい場所や、非常階段の各階扉周辺などもお勧めです。

いずれにせよ、緊急時にすぐにわかる場所への設置と、設置場所の周知徹底が必要です。

その他にも

耐火グローブヘッドランプ

マウス&ノーズタイプを各自デスク脇などに配備する際、耐熱グローブやヘッドランプなどの緊急避難時に必要になるものを人数分配備することを推奨しています。
*お近くの量販店やネットショップでお買い求めの上配備してください。
*数量がまとまる場合には、調達をお申し付けいただければ対応いたします。

オレンジキット

マウス&ノーズタイプを各自デスク脇などに配備する場合、その他必要なアイテムもコンパクトに収納する手提げバッグなどの活用もおススメです。
収納バッグのOEM提供のご相談も承ります。
*オレンジキット(掲載写真)の販売は現在終了しています。
*数量がまとまる場合には、別途ご相談ください。

煙の海に立ち向かう:火災と水中の共通点

スキューバダイビングといえば、海の中を自由に動き回り、自然や生き物と触れ合える人気のアクティビティです。
スキューバダイビングを初めて体験するとき、私たちは当たり前のようにインスタラクターから講習を受け、必要な装備一式を身に着けて海に飛び込みます。
これは、水の中が人間にとっては極限環境下であり、命を守る装備が無ければ満足に活動することはおろか生命を失う恐れがあることを、過去の経験から知っているからです。

さて「火災発生時の建物内は極限環境である。だから防煙マスクが必要だ。」という訴えは、多くの方にとって現実味の薄い話に聞こえるようです。
一説では、人が生涯で火災に遭遇する確率は約2.4%(宝くじの4等10万円に当選するのと近い数値)だそうで、身を持って煙や有毒ガスの恐ろしさを経験していない以上、上の空になるのも仕方のないことなのかもしれません。

ひとつの例え話として火災発生時の煙の中は水の中に似ているというものがあります。
あくまでも比喩として、という前置きはあるものの、両環境にはいくつもの共通点がみられるのです。

装備品一式を装着したダイバーの姿と、火災現場に現れた消防隊の姿を想像してください。
水と炎という正反対の環境に挑むにも関わらず、両者の装いには多くの類似がみられます。

1. **呼吸装置**: スキューバダイバーは水中で自由に呼吸するために空気タンクとレギュレーターを使用します。一方、消防隊員も自給式呼吸器を使用することで、煙や有毒ガス、粉塵の中で活動します。これらの装置は直接的には異なるものですが、共通の目的、つまり人間が本来呼吸できない環境下で呼吸を可能にするという目的を持っています。

2. **視界の確保**: ダイビングマスクは水中で視界を確保するために使われ、防煙マスクやゴーグルは煙や有害物質から目や鼻を守り、視界を確保します。これらの装備品はどちらも視界を確保するという重要な役割を果たします。

他にも、障害物による負傷を防ぐための頭部、手足の保護や、予期せぬトラブル時にチームで連携するための通信装置などの類似点がありますが、忘れてはいけないのは、彼らは日頃から訓練を行い豊富な経験をもっているプロであるという点です。
プロですら万全な準備を行わなければならない環境下で、生身の素人が同じように活動できるでしょうか。

水中と同じく、煙の中には多くの危険が潜んでいます。
火災が発生している建物内からの緊急避難とは、言うなれば水中の巨大迷路を手探りで泳いで脱出しようとするに等しい難度の行為です。

その際に視界と呼吸を確保し、冷静な思考をサポートする最低限の備えが防煙マスクなのです。

[BCPSOSコラム] 火災時の生存率を高め後遺症を軽減する方法

使用上の注意事項
  • スモークブロックは初期消火活動用の装備であり、初期消火の限界を超えている場合には速やかに避難してください。
  • アルミ袋は緊急時に使用する時以外には開封しないでください。
  • アルミ袋から取り出して1度使用したものは、再度使用しないでください。
  • スモークブロックは、有毒なガスや煙を化学反応により無毒化し有毒な物質の吸引を防止するものであり、酸素を供給する自給式呼吸器ではありません。
  • ガス系消火設備の消火ガス(CO²ガス等)が放出された場所(酸素濃度が不十分な環境下)では使用しないでください。  *酸素濃度が不十分とは、酸素濃度が18%未満の場所
  • 装着が不完全な場合や顔の大きさ・形状・ヒゲ等によりが顔面に密着しにくい場合は効力が低下する恐れがあるのでご注意ください。
  • お子様や身体の不自由な方がご使用される場合、必ず健康な成人の方が立ち会って正しく装着されているかなどご確認してください。
  • 有効期限が切れたマスクや保管環境が著しく悪い場所で保管されていた製品はマスクの効果が保証できない場合があります。ご不明な点は使用前にお問合せください。
  • アルミ袋が破損していたり、破れてしまった製品は薬剤などの効力が劣化しますので使用しないでください。
  • 本製品を使用する際、薬剤等が湿気や水に弱いため、水などがかからないようご注意ください。
  • 本製品は農薬散布・塗装作業の際の呼吸保護具としては使用できません。
  • マンホール内など酸欠環境では使用できません。
  • 本製品の有効時間(公称使用時間)はアルミ袋開封後20分ですが、火災から生じる有毒ガスやススなど発生している濃度等の環境条件から有効時間が短くなる恐れがありますのでご注意ください。
  • 本製品ご使用時に薬剤の化学反応の影響で吸気温度が上がりますが使用上差支えありませんのでマスクを外さないでください。
使用期限について

スモークブロックは、アルミパッケージ未開封の状態で5年間の品質保証期限を設けていますが、できる限り高温になる場所や湿気の多い場所を避けて保管するようお気をつけください。
高温・多湿環境に長期間保存した場合、未開封のままでも触媒部分が湿気を吸い寄せ機能不全を起こす可能性があります。
開封した製品、一度使用した製品は、再度ご使用になることはできませんので新しく購入してください。

製品保証期限切れまで~6カ月になりましたら、備蓄製品入れ替えをお考えください。
未使用の製品は防災訓練や試着等でご使用になり、不燃ゴミとして廃棄してください。廃棄品の回収も承りますが、送料のみご負担をお願いしています。

製品の安全性

消防庁通達予248号基準に基づく
一般財団法人日本消防設備安全センター評定合格品


スモークブロックは、総務省消防庁の規格に準じた、一般財団法人日本消防設備安全センター評定合格品です。
製品規格そのものの安全性を型式として評定されるとともに、商品の製造ロット内における全品検査(母数検定による抜き取り検査)にて、個別評定にも合格した製品です。

いのちに関わる製品ですので、製品を選ぶ際には類似品や非評定品にご注意ください。

参 考:
(一財)日本消防設備安全センター
消防防災用設備機器性能評定規定
消防防災用設備機器の性能評定 ※避難設備内 > 簡易防煙マスク に該当

その防災用品ホントにたいじょうぶですか?

市場に出回るいのちに関わる装備品の中に、その効果が見込めない商品が平然と売られているようです。
レスキュープラスではこれらの事実を調査すべく、またそれらの商品を比較検証すべく準備を進めています。

第一弾:袋を被って火災避難??「防煙フード」の闇に迫る

スモークブロックのお買い求めは

スモークブロックは、品質保証期限:5年 を確保するために原則として店頭販売はしていません。
ご注文をいただいてからの製造および製品の封入を行いますので、一定期間の納期をいただいております。あらかじめご了承ください。
大量にご注文の場合や、品質保証期限切れによる製品の入れ替え等の場合には、余裕を持ってお問い合わせ・ご注文をお願いします。